不妊手術には獣医学上、様々なメリットが存在します。
もちろん、麻酔による影響の違い、犬や猫の品種による違い(性格?)、病気の有無などによって個々の差はありますが、手術を受けたと思えないくらい早くに元気になってくれています。
当センターで腹腔鏡での避妊手術をさせて頂き、手術翌日から3日ころに
「犬が走りたがるのですが、走らしてもいいですか?」
という問い合わせを頂くことが多くあります。中には、手術後2日しか経っていないのに、
「ドッグランで走らせていいですか?」
と聞かれる方もおられます。
また、以前に愛犬の避妊手術を開腹手術でされた飼い主様が、今度は他の愛犬に腹腔鏡での避妊手術を受けられ、腹腔鏡で避妊手術をされた愛犬の回復ぶりに驚かれたということをよく耳にします。
手術当日の夜は、普段の3分の1ほどに減らした食事を食べさせてあげてください。
手術を受けるために絶食絶飲をしたことや、麻酔をした後ということもあって、いきなりたくさんの食事を食べてしまうと、お腹がびっくりして“もどしてしまう”ことが心配されます。
手術当日の夜は、お水も少しずつ飲ませてあげてください。
手術した翌日からは、普段通りの食事やお水を与えて頂いて結構です。
手術前の“麻酔をかけて問題はないかを確かめる検査”の結果に異常がなければ、高齢の動物にも手術は行っています。
ただ、特に高齢の動物に手術をする目的がはっきりとしていて、“手術をするメリット>麻酔や手術のリスク”という判断ができるのであれば、高齢であっても手術を選択されて良いかと思います。
基本的に、手術当日にお帰りいただくことが可能です(日帰り手術)。
もちろん、ご自宅で手術後の様子を看るのが心配な方や、病院側で入院が必要と判断させていただく場合は、お預かりさせていただいています。
当センターでは、手術を受けた動物が、ご自宅でゆっくりと休んでくれることを理想としています。
一般的に、避妊手術は若くて元気な動物に行うことが殆どです。
しかし、たとえ元気な動物であっても、麻酔をかけるということは、世界一の麻酔の名医であっても、時に予測できないことが起こる可能性がないとは言えません。
また、手術を行う執刀医(手術を行う獣医師)の経験や技量によって、その安全性や確実性に差があることも事実であり、未熟な執刀医が手術を行うとすれば、手術時間は長くなり、安全性は低くなります。
よって、安全に麻酔を受けるために、必要な血液検査、レントゲン検査、心電図検査などを行い、また、開腹手術、腹腔鏡手術によらず、大切な動物の手術を担当する執刀医の経験を確かめることも大切です。さらには、どの程度の精度の麻酔機器や手術機器を使用し、何人のスタッフが手術に携わるのかも知っておくと良いでしょう。
当センターでは、動物の身体に負担の少ない最新の麻酔方法、最高機種の麻酔機器や手術機器を用いて手術を行い、麻酔管理を専門に行う獣医師をはじめ、ひとつの手術に3~4名以上のスタッフが携わっています。腹腔鏡手術の経験についても全国一の実績を誇っています。
雌性ホルモンは脂肪の取りこみを防いでいるとされています。避妊手術をすることによって、本来の働きである脂肪の取りこみを防ぐことができなくなり、結果として太りやすくなります。
しかし、ある研究によれば、適切な食事管理をすることによって、避妊手術後の肥満の問題は起こりにくいともいわれています。
避妊手術を受けることによって、動物のホルモンバランスが変化し、太りやすい体質になるということを理解していただき、適切な食事管理をされることをお勧めします。
原因は明らかにされていませんが、ごく稀に避妊手術の後に尿失禁(おもらし)をする犬がいます。
特に大型犬で尿失禁の起こる割合は多いようです。
しかし、決して高い割合で尿失禁が起こることはなく、当センターでも多くの避妊手術を行っていますが、現在尿失禁を起こしている犬はいません。そのくらいの低い割合です。
下記の料金表を参考にしてください。
猫 | 約88,000円 |
---|---|
小型犬(10Kg未満) | 約104,500円 |
中型犬(10~20Kg) | 約115,500円 |
大型犬(20~30Kg) | 約143,000円 |
超大型犬(30Kg以上) | 約165,000円 |